さくらブログ

共働きと、初めての子育てなどの徒然。

「仕事と家庭の両立はできますか?」という就活生の質問。

今年から新スケジュールの新卒採用が始まり、ただいま学生は就活活動の真っ只中かと思います。

私も時々採用活動に触れ学生と話す機会がありますが、女性からよくありがちな質問は「仕事と家庭の両立はできますか?」「育休は取れる環境ですか?」というものです。
なんとなく、もう聞くことがなくなるとこの質問をされがちな気もしますし、こちらもなんとなく「制度もあるし、利用実績もあるし、本人のやる気次第で云々…」と回答していました。決して嘘ではないけれど、いわばタテマエの回答です。

で、我が家の長きにわたる共働き生活と、これにわずかながら乳幼児が加わった暮らしにより、本当に女性が仕事をしていく上で大切だと思うことのトップ3をこの時期なのでまとめてみると、

1、夫が、妻に働いてほしいと思う、または働くことに賛成していて、かつ、家事育児は共に行うものだという意識があること。(そして帰宅があまり遅くない仕事に就いていること。)

2、実家または義実家が近いこと。両方でも良い。

3、職場が近いこと。

となります。

1の夫についての条件ですが、どんなにいい会社に入れても、パートナーが「女性は家庭の事をきっちりやってほしい」という考えだと、そもそも続けられないか続けても家庭がギクシャクしてしまう。しばらく働いて結婚して無事出産、保活も制して保育園に入れることができるとしても、パートナーが「働いてもいいけど俺は家事とか嫌だから手伝いはしない」という考えだと、仕事を続けるのはすごく難しいし、これに育児が加わったら多分倒れます。スーパーウーマンなら大丈夫かもしれませんが、多くの女性はスーパーウーマンではない!
なので、夫の意識と協力態勢は超大切です。

ちなみに完全な自慢になりますが、我が家の夫はご飯作り以外の家事は全部できるし、家事の分担割合では私の方が少ないくらいだし、休日は時々早起きの子供を見ていて私を別室で好きなだけ寝かせてくれたりするし、とても恵まれています。
そして我が家がそこまで特別とも思えず、私の好きな共働きブロガーさんはみんな「夫がスーパー協力的」な感じだし、職場でも「夜中の授乳は夫にミルクで任せている」とさらりと言う人がいるので、世の中の男性陣は段々そんな感じになってきているはずで、そういう素質を持つ恋人は探せばきっと沢山いるはずですので、結婚と出産をしても働きたい学生は、本当にパートナー選びを慎重にね!

後は、今の所私の一番嫌いな育児項目が「一人で子供をお風呂にいれること」であり、夫が週に数日でも早めに帰ってこられる仕事に就いていると、湯上りの子供をキャッチしてくれるのでものすごく助かると思います。

2は、周りのワーキングマザーを見てもみんな実家・義実家のいずれかの協力を得ていることが圧倒的に多く、親に頼れない場合はやはり色々と苦労もされているので、仕事を続けるという点では、住むのは近いに越したことはないです。
我が家も近距離に住んでいて、まずは夫婦の力でという前提で復帰生活をスタートしたものの、特に子供が小さいうちの病気対応はかなり力を借りることになってしまいそうです。あの、つまり、このたび子供が発熱で3日半保育園を休みました…。子供の熱ってこんなに長引くんだと改めて恐怖を感じつつ、まず私が休み、次に夫も休み、そして実家を頼って初めての山を越えました。

3の仕事場所については、共働きの時はあまり意識することはなかったけれど、子供が生まれてから強く感じたことです。
我が家は1と2に比べてこの点が著しく欠けていて、私の通勤時間が片道1時間半かかります。会社が近い人と比べて時短の1時間が普通に消えてしまいますので、非常に毎日もったい無いなと思います。災害時の不安も残り、東日本大震災のときは翌日昼まで帰宅できませんでしたが、子供を含めたリスクマネジメントを考えなければならないところです。
子育てまでに何度か転職という選択肢も十分にありますが、せっかく就活中なら企業選びの一つの観点に是非加えてほしいと思います。

ちなみに学生から時々「産休や育休制度はありますか」と聞かれますが、法に定められた企業の義務制度のため、普通の企業であれば「無知〜」という感じになるので、こういった質問はやめた方がよいのではと思います。
「管理職の女性比率を教えてください、うち子育て中の方はいますか」「一つの部署に時短勤務利用者はどれくらいいますか、例えば人事部はどうですか」あたりはピリリと場を引き締めるかもしれませんが、本当に仕事を続けたいなら、どういったスタイルで、DINKS期、子育て初期〜中期〜後期に働きたいかを考えて、それに合う職場かの具体的な質問をするのが良いと思います。女性の社会進出といっても、改めてよく考えたら、出産後はそこまでして仕事を続けたいとは思わないという人だっていていいと思います。

さて私はすでに「両立」なんておこがましいことを実感しており、これからも「なんとかバランスを取りつつ日々乗り越える感じ」になると思います。まだ復帰わずかですが、今ものすごく、毎日を一所懸命に生きている気がします…!